ときめき天羅学園
リプレイ


登場人物紹介

皐月 忍(さつき しのぶ)

性別:女
年齢:17歳
血液型:B型
身長:156p
体重:??s
クラス:2年2組 クラブ:ラクロス部(マネージャー)
CV:菅原 祥子

【設定】
〈その他:和志と幼なじみ(初級)〉
〈その他:広人と幼なじみ(初級)〉
〈感情:和志への愛情(中級)〉
〈感情:あらしへの嫉妬(初級)〉

 本リプレイのヒロイン。和志、広人とは幼なじみの仲良し3人組み。世話好きな性格で、よく、親が留守がちな和志の食事を作りに行ったりしている。
 和志に対して淡い恋心を抱いているのだが……


宮村 和志(みやむら かずし)

性別:男
年齢:17歳
血液型:A型
身長:179p
体重:59s
クラス:2年2組
クラブ:ラクロス部
CV:矢尾 一樹

【設定】
〈目的:彼女をつくる(中級)〉
〈禁忌:一人の女性しか想わない(中級)〉
〈その他:忍と幼なじみ(中級)〉
〈感情:忍への気持ち(初級)〉
〈その他:頼りになるあらし(初級)〉

 忍の想いに気づかない朴念仁。彼女のことをただの幼なじみだと思っている。優柔不断のわりには根はしっかりしているので、想うと一途になるタイプ。
 彼が、自分の“本当の”気持ちに気づくのはいつだろうか……?


玖珂 広人(くが ひろと)

性別:男
年齢:17歳
血液型:O型
身長:167p
体重:50s
クラス:2年3組
クラブ:陸上部
CV:草尾 毅

【設定】
〈感情:恋愛への恐怖心(初級)〉
〈感情:忍への恋心(中級)〉
〈その他:和志と悪友(初級)〉
〈禁忌:バイクに乗らない(初級)〉

 幼なじみの忍に対して恋心を抱いている。行動的で、さっぱりした性格で、忍との関係を発展させたいと思っている。


西音寺 あらし(さいおんじ あらし)

性別:女
年齢:17歳
血液型:AB型
身長:170p
体重:50s
クラス:2年2組
クラブ:無所属
CV:折笠 愛

【設定】
〈感情:素直になれない(上級)〉
〈禁忌:弱いものに手を出さない(中級)〉
〈感情:和志への興味(初級)〉

 忍、和志のクラスメート。かなりの問題児で、バイクで通学したり、授業をよくエスケープしたりしている。しかし、根は素直で、他人の事を心配したりしている。
 和志は彼女と話をする数少ない友達で、彼に対しては心をゆるしているようだ。


ゲームマスター(以下、GM):キャラクターはできた?
プレーヤーA:できたよ。萌え萌えなのが。
プレーヤーC:OK、OK。
GM:じゃぁ、はじめよう。
一同:わー(拍手)
GM:んじゃ、自己紹介お願い。
プレーヤーA:あ、名前決まってない(笑)(←おいおい)……えーっと、……うん、決まった。名前は皐月 忍です。趣味は料理です。(以下、忍)
プレーヤーD:サッチーだ、サッチー(笑)
GM:サッチーってゆーな! 野村監督(ヤクルト)夫人みたいに聞こえる!(笑)
プレーヤーB:次は私ですね。西音寺 あらしです。(以下、あらし)
GM:え? 女の子だよねぇ? 『ゲームセンターあらし』の“あらし”?
あらし:そうだよ。で、ちょっと(?)不良はいってるから。
プレーヤーC:秒間50連打の不良(笑)
GM:かっこいー(笑) 次の人は?
プレーヤーC:はーい。オイラ、宮村 和志。(以下、和志)
GM:オイラ?
和志:間違えた(笑) おれ、宮村 和志。彼女ほしいけど、結婚するまではきれいな体でいたいです。
 (一同爆笑)
GM:お前なにもんだ?(笑)
和志:萌え萌えの設定じゃないか!(笑)
プレーヤーD:しかもこの男〈禁忌〉でとってるし(笑) 〈結婚するまでキレイ〉(笑)
忍:和志ちゃん、なんかちがう〜(笑)
GM:内容はともかく表現を変えろ!
プレーヤーD:じゃ、最後は俺だな? おれは玖珂 広人。陸上部所属。趣味は走ること。(以下、広人)
GM:陸上部ね。ところで他の人は部活に入ってないの?
和志:俺はラクロス部に入ってる。すごいよ、全国大会に出てるから。
忍:じゃ、わたしはラクロス部のマネージャーということで。
和志:なにー! そうだったのか!(笑) しかもこいつ、知らないうちに幼なじみになってるし(笑)
GM:あらしさんは?
あらし:不良が部活やるかい!
GM:OK! それじゃ、さわやかなラブストーリーの始まりだ!
一同:わー(拍手)

第1章 ハートの法則

GM:えー、今は5月のある日だ。で、ちょうど今、授業が終わったところだ。「それじゃ、今日の授業はこれまで」「起立! 礼!」ざわざわざわ……
忍:「和志ちゃん、和志ちゃん」
和志:「ん? なんだよ」
忍:「今日部活休みだから、いっしょに映画でも行かない? さっきさっちゃんからチケットもらったの」(笑)
 (一同爆笑)
和志:休みだったのか(笑)
GM:休みらしい(笑)
広人:それにさっちゃんって誰だ?(笑)
あらし:しかも展開が早いし(笑)
和志:「なになに、何の映画?」
忍:んー、何にしよう。そうだな、『タイタニック』にしよう。
和志:実はおれ、そういうのうといから。「ふーん、タイタニックか。あの沈没したヤツだろ? あんなの映画にしておもしろいのかなぁ」
忍:「うん、デカプリオがかっこいいの」
和志:うーん、じゃ、ここは話を合わせて、「そうかぁ、わかった。それじゃ、少し待っててくれ。後輩にちょっと話があるんだ」
忍:「うん、わかった。じゃ、校門のところで待ってるね」
和志:「すぐ行くからな」
GM:後輩って男?
和志:ああ。
広人:それでは、後輩のところへ行く途中に現れよう。「よう、和志! 今日部活はどうしたんだ?」
和志:「おう、広人か。なんだかしらねーけど休みなんだ」(笑)
広人:「そうか、俺もちょうど休みなんだ。どうだ、久しぶりに渋谷にでも出ないか?」(笑)
和志:は?(笑) 「別の日じゃだめか?」
広人:「うーん、おれもこれからはそんなに休みがとれなくなるからなぁ」
和志:「そーか、広人は陸上のエースだもんな」ところでおれ広人とはどれぐらいの知り合いなんだ?
GM:どうなの?
広人:わかったよ。じゃ、おれ、和志と幼なじみというのも含めて、設定〈和志と悪友〉をとりまーす。
和志:うぬぬ。そーかぁ。どうしよう。
GM:なにもそんなところで葛藤を抱かなくても。だから、今君が忍のことをどう思っているのかによってここの答えは変わってくるんだよ。
忍:今の和志ちゃんならどちらを選ぶかはわかるでしょう。
和志:あ、そうか。「悪ぃ。今日は用事があるんだよ」
忍:え? そうなの?(笑) わたしはてっきりヒロちゃんのほうをえらぶのかと。
和志:そうなのか? じゃ、幼なじみの忍は異性の対象にならないということで、「でも、ま、いいか。わかった。じゃ、校門でまっててくれ」(笑)
 (一同爆笑)
GM:おいおい(笑)
あらし:いきなり修羅場(笑)
広人:(笑) じゃ、「わかった。先に行って待ってるからな」
和志:おれの頭の中では、三人は幼なじみだから、三人で行けばいいや、と思っているわけ。
忍:わたし、自分のキャラクターがかわいそうになってきたよ(笑)
広人:なんであんなやつが好きなんだろう、お前はって?(笑)
GM:それでは、後輩のところに来た和志は?
和志:「あー、今日、なんかよく知らんが(笑)練習なしだから。ほかの連中にも伝えといてくれ」
GM:「えー、部長、そうなんですかぁ?」
和志:いつのまにか部長になってる(笑) 「お前たちのラクロスにかける情熱もわかるが、遊べるときぐらい遊んでおけ。とゆーわけで、なし」
GM:「はい、わかりました。それじゃ」ところで、あらしさんはいつでてくるの?
あらし:わたしは出るときになったら出るから。
GM:わかった。じゃ、そのころ、校門では?
広人:それでは、校門に向かおう。
忍:「あ、ヒロちゃん。どうしたの?」
広人:「よう、忍! いや、ちょっとこれからでかけるんだけどな」
和志:やっぱりいきなり修羅場だ(笑)
 (一同爆笑)
GM:何もしなくていいGMって楽だな(笑)
忍:では、「あのねー、わたしはね、和志ちゃんといっしょに映画に行くの」
広人:「映画?」
忍:「うん。最近部活で忙しくって。二人で出かけるなんて久しぶり」(笑)
和志:おい!(笑) なんか久しぶりになってるぞ!(笑)
GM:久しぶりなんだよ(笑)
広人:「え? 和志のやつ、そんな事言ってなかったぞ……」
忍:「ん? 和志ちゃんに会ったの?」
広人:「まぁな」
和志:そんなこんなでおれ来なきゃだめ?
あらし:それじゃ、校門に向かう和志に後ろから校則違反のバイクで声をかけよう。「和志―! いっしょにツーリング行かない?」(笑)
 (一同爆笑)
和志:はぅあ!(笑) え? 知り合いなの?
あらし:おんなじクラス。
広人:ある意味、断ったらこわいよ(笑)
和志:「あ、きょ、今日おれ、体調悪いから、パスするわ」おれ、あらしのことなんて呼ぼう? ……あねごでいいや。「悪い、あねご。また今度にしてくれ」
あらし:「そうかい? じゃ、また今度にするわ」バイクで去ろう。
和志:「忍に広人! 待ったか?」
忍:「和志ちゃん遅―い!」
和志:「悪かった。いろいろあったんだよ。(小声で)……チクショ!」(笑)
GM:チクショ?(笑)
広人:すさんでんなぁ(笑)
和志:「広人にはびっくりしたと思うけど……」
広人:そう言いかけたところでときめきメーターをつかって割り込みます! 和志をガッとつかんで忍の見えないところまで行きます。「おい! これはどういうことだよ! 忍と映画に行くって話は!」
和志:「たしかにそうだったんだけどよ、おれよく考えてみたら、つまんねー映画見て寝ちまうのもなんだし、それだったらみんなで渋谷に遊びに行ったほうがいいと思ってよ。まずかったかな?」
広人:「……まぁ、お前がそう言うんならかまわないんだけどな」
和志:「なんかトゲのある言い方だな」
忍:「和志ちゃーん? ヒロちゃーん?」
和志:「ま、そういうことだ」
GM:じゃ、いったん場面をきろう。

第2章 恋のフローチャート

GM:では、場面変わって、渋谷の駅前だ。
忍:はーい。なんかぶすっとしてまーす(笑)
広人:こちらも釈然としないものを感じている(笑)
和志:なんか二人ともさっきから機嫌が悪いな、と思いながらも原因が自分にあることに気付いていない(笑)
GM:で、どうするの?
和志:おれがどこ行くか決めるの?
忍:ってゆーか、わたしもヒロちゃんも、和志ちゃんについていってるだけみたいな気が……。
和志:そうなの?
忍:だって、わたしはちょっと不機嫌だし。
広人:おれはチラチラとそんな忍をうかがってるし。
和志:そんな二人を見ておれはほくそ笑んでるし……って違―う!(笑)
広人:お前なにもんだー!(笑)
和志:気を取り直して。それじゃぁね、いつもおれら(プレーヤー)がやってるようにぷらぷら歩いて……
あらし:なにもしてないよね(笑)
広人:マー◯イド(ゲーセン)行って……
あらし:まんだ◯け(まんがグッツ専門店)行って……(笑)
広人:ろくでもねーじゃん!(笑)
GM:すごいやだなぁ(笑)
忍:それじゃ、デパートでも行こうよ。
和志:そうだな。そうしよう。
GM:じゃ、着いたよ。
和志:おい! 早えーよ!(笑) あ、ところで広人の趣味は何だっけ? 陸上だけ?
広人:一応、バイクも趣味に入ってるけど。
和志:ふーん。そっちは?
忍:料理ぐらいかな?
広人:強いて言うなら、和志ちゃんの世話(笑)
忍:うん。
あらし:それは趣味なの?(笑)
和志:じゃ、なに? おれはここでバカなことをしなくちゃいけないのか?(笑)
GM:いや、無理してやんなくても。
忍:あとはね、〈雑学〉と〈オカルト〉を初級でとってるんだけど。
GM:すきだね、オカルト(笑)
忍:まぁ、女の子だからそのぐらい普通でしょ。
和志:おれは、そのこと知ってるんだろ? だったら、占いにでも行くよ。マスターがんばって。いい占い期待してるよ(笑)
GM:占いって、君らどこにあるか知ってるの?
和志:それぐらい知ってるでしょう。
広人:パ◯コあたりにあったよな。
あらし:え? ◯◯◯◯◯(←くわしくはお伝えできません!)のところにあるじゃん。
一同:それはこわい(笑)
和志:まぁ、適当に占い屋さんに行くよ。
GM:わかった。じゃ、いかにもってな店があるよ。
忍:じゃぁ、ちょこっと機嫌を取り戻そうかな。「でも、なんでいきなり占い屋なの?」
和志:「そりゃぁ、占ってもらうためさ」
忍:これはわたしのご機嫌取りなの?
和志:そ。機嫌とっとかないと後でどうなることか(笑)
広人:そういうことなら、「じゃ、二人で入ってこいよ。おれ、こういうのあんまり分からないから」
忍:「じゃ、和志ちゃん、いっしょに占ってもらおう?」
和志:「そんじゃ、広人、ちょっと行ってくるわ」
忍:「待っててね」
広人:「ああ」
GM:では二人が中に入っていくと、いかにもなお姉さんがいる。「なにを占いましょう」まわりには、ドライアイスのような煙がもくもくと。
和志:こういうのにはあんまり慣れてないから少し後ずさりながら入ろう。
GM:「なにを占いましょう?」
忍:「二人の相性を占ってください」
GM:では、占いのお姉さんは水晶を覗き込みながらいう。「非常に微妙なところですね。今のあなたたちの関係は、とても微妙です。今はまだ、混沌としています。しかしそれは少しずつ形作られています。これから何日かのうちに、あなたたちの関係は、より明確になるでしょう。よくなるかも、悪くなるかもしれません。これからのあなたたちしだいです」で、占いはおわり。
和志:「よくわかんねーな」
忍:「つまり、わるくないってことよ」(笑)
 (一同爆笑)
GM:こいつ、何も聞―てねー!(笑)
和志:占いの人ビビってるだろーな(笑)
広人:何しに来たんだこいつらって(笑)
GM:まぁ、それなりに金もとられた。
忍:でも、なんか満足。
広人:当然、和志持ちでしょ。
和志:まぁ、そんな金持ちじゃないけどな。
GM:じゃ、広人くん。二人が出てきたよ。和志は首をかしげているけど、忍の方は妙に満足そうだ(笑)
広人:設定〈忍への興味〉をもってるおれとしては、顔には出さないけど、なんか面白くねーなと思ったりする。
和志:まだ広人の機嫌は直ってないのか。と、考えたりして。で、マスター、何事もなく終わっていい?おれ、修羅場だから早く終わらせたいんだけど(笑)
GM:二人とも、何事もなく終わっていい?(笑)
忍:うん。
広人:別にいいけど。
GM:じゃ、何事もなく一日が終わった。
忍:「そろそろ、遅くなってきたし、家に帰ろうか?」
和志:「そうだな」
忍:幼なじみってことは、和志ちゃんとは家が近いんだよね? 「それじゃ、ヒロちゃん、バイバイ」(笑)
一同:おいおい(笑)
和志:広人は?
広人:うーん、……三ブロックぐらい離れたところにすんでる。
和志:めちゃめちゃ近いじゃねーか。
忍:そうなんだ。じゃ、一緒に帰ろう。別にヒロちゃんのことが嫌いってわけじゃないし。
広人:ただじゃまなだけ(笑)
GM:では、君らは電車に乗って、家の最寄り駅についたよ。
忍:なんかわたし、だんだんユリカ(ナデシコ)っぽくなってきた(笑)
広人&あらし:だめちんじゃん(笑)
和志:それじゃ、広人と二人で、忍を家まで送るよ。
GM:着いたよ。
和志:「じゃ、忍、また明日学校でな」
忍:「じゃぁね。いろいろあったけど、今日は楽しかった」
和志:「それはよかったな」こっちは寿命が縮まったぜ(笑)「それじゃ」
GM:ギー、バタン。(ドアの音)
忍:うぅ、和志ちゃんのばか(笑)
和志:やはり、そうなのか(笑)
GM:うぜぇ、この女(笑)
忍:まぁ、それはおいといて。もしかしてわたしたちって幼なじみ三人組って感じだったの?
GM:そうみたいだね。
和志:じゃぁおれはこんな修羅場を何度も乗り越えてきたのか!(笑)
GM:とゆーか、もはや日常のことだから君は苦痛とも思ってないでしょ(笑)
和志:とゆーことは、『タッチ』だね。
あらし:二人(和志と広人)が双子じゃないだけ。
GM:じゃ、君は何?(笑)
広人:新田の妹(笑)
GM:話を進めよう。
和志:んじゃ、マスター、おれ、一人暮らしって設定でいい?
忍:それなら、『親が留守がち』でしょう。
広人:いいねぇ。
GM:なんか、『To Heart』チックな設定だな(笑)
和志:では、「なぁ、広人。新しいゲーム買ったんだけど、やりに来ないか?」
広人:「いや、今日は遠慮しとく」
和志:「そっか」やっぱ、疲れてんのかな。「じゃ、また今度な」
広人:「ああ」そして、少し歩いてから振り向いて、「あんまり忍のこと、困らせるんじゃねーぞ!」
一同:おお! かっこいい!!
GM:じゃ、ここで一回、場面をきろう。

第3章 心の方程式

GM:ところで、あらしはいつでるの? このままだと物語に関係なく“クラスメートその1”のまま終わっちゃうよ(笑)
広人:きっと、おれが家に帰った後に登場するんだよ。
GM:おれとしては夜に和志の家にあらしから電話なんかがかかってくる。とふんでいるんだが。
あらし:……
GM:では、夜に時間を進めていい? それでは、夜になった(笑)
あらし:それは暗にわたしにやれと言っているのかな?(笑)
GM:別に(笑)
忍:はーい、マスター。わたしは明日のお弁当の準備をしていまーす。
広人:もちろん2人分だね?(笑)
和志:おれはね、(忍が)いつもと何か違かったな、と釈然としないまま、眠れないんで、公園にでも行こう。
あらし:それじゃ、大型バイクに乗って──あ、免許は限定解除だから──公園の前を通りかかろう。
GM:するとU◯C(缶コーヒー)を飲みながら考え事をしている和志の姿が。
あらし:「あ、和志じゃないか?」
和志:少しビクッとしたりして(笑) 「ああ、あねごか……」
あらし:「どうしたんだ? こんなところで」
和志:「いや、わかんねーもんだな、と思ってさ」と、UC◯(缶コーヒー)を飲みながら。「あねごはどうしたんだよ」
あらし:「さっき、広人のところによってきたんだよ」
GM:なに?(笑)
広人:バイクのことで話が合うから(笑)
GM:そういうことか。
広人:おれは乗らないけどね。
あらし:「で、何がわからないって?」
和志:「いや、おれはいつもどおりに行動しているのに、人って変わっていくもんだな、と思ってさ……」
あらし:「……そうだな。自分の心さえはっきりわかんないのに他人の気持ちなんて……」
和志:「え?」
あらし:「……いや、何でもない。ところでさ、……」と言いかけたところで、場面を変えてほしいんだけど。
GM:わかった。では、忍さん。お弁当の用意をしているところにお父さんの声が聞こえる。「おーい、忍―」
忍:「はーい」とたとたとた……。「なーに? お父さん」
GM:「悪いんだけど、父さんのたばこを買ってきてくれないか?」(笑)
 (一同爆笑)
和志:ナイス!(笑)
忍:「もう! こんな時間に年頃の娘を外にだして心配じゃないの? ……わかった。買ってきてあげる。しょうがないなぁ。ちょうどお弁当のおかずも足りなかったしね」(笑)
GM:「すまないな。おつりはやるから」
忍:「はいはい」じゃ、どんな格好で行こうかな?
広人:サンダルにエプロンでしょう。
GM:なに? 裸エプロン?(笑)
 (一同爆笑)
広人:捕まるって!(笑)
忍:じゃ、私服の上にダッフルコートという、ラフな格好で。
GM:コンビニに行くには、近所の公園の近くを通らなければならない。さて、公園の近くに来た君は、暗いから−2の〈観察〉でどーぞ。
忍:中級だけど、ここは失敗できないなぁ(笑) よし、ときめきメーターをつぎこんで、ダイスの数を増やそう! ……えいっ! ……ふ〜、あぶないあぶない(笑)
GM:何とか成功だね(笑) では、話は聞こえないけど、バイクの向こうにあらしと和志の姿が見える(笑)
和志:そんな誤解を招く言い方を!(笑)
忍:「あ、あれは……」
和志:「それじゃ、今日はいろいろとありがとうな。おかげで少し気が楽になったよ」
あらし:「そうか?」
和志:「それじゃ、また明日」
あらし:「ああ」
GM:親しげに別れる二人(笑)
忍:「あらしさんと……和志……ちゃん……?」
GM:では、この辺で、カメラはひきながら忍を映して、フェードアウトだ。

第4章 せつなさの三角関数

和志:GM、おれ、新しい設定とるから。〈頼りになるあねご〉(笑)
 (一同爆笑)
忍:わたしも新しい設定とろーっと。んーと、〈あらしへの嫉妬〉(笑) あんな夜遅くに、いいうわさの聞かないあらしさんと和志ちゃんが密会だなんて(笑)
あらし:そこまで話が進むんかい!(笑)
GM:やっぱりうぜぇよ、この女(笑)
和志:もうひとつ、とっておくか。えっと、〈忍への気持ち〉。これは、まだ恋とかそういうのじゃなくて、「おれ、あいつのことどう思ってんだろー?」っていう感じのやつだから。
GM:あらしさんは?
あらし:〈和志への興味〉をとった。
GM:OK! それじゃ、次の日の朝に時間を進めよう。
忍:和志ちゃんの家に迎えに行きます。「和志ちゃん、起きてる? 学校行こう」
和志:寝てる(笑)
忍:むむ、そーくるか(笑) ならば、家に入って行こう。いつもこんな感じだから当然かぎは開いてるでしょう。とたとたとた……。「あー、やっぱり寝てる。和志ちゃん、和志ちゃんってば。学校遅れるよ」ゆさゆさ。
和志:「ん……、もう朝か」と言いながら起きようか。でも、おれ寝ぼけてるから、Tシャツにトランクスで寝てるの忘れてそのまま布団から出てしまう(笑)
忍:「きゃー!」(笑) パチン!(笑)
GM:では、通学路に場面移すよ(笑)
和志:「忍、遅えよ! 早く来い! 遅刻する!」(笑)
忍:「あーん、和志ちゃん走るのはやーい!」(笑) とてとてとて。
あらし:そんな二人をバイクで追い越して行こうかな。「お先―!」(笑)
和志:「忍が遅えから、あねごにまで抜かれたじゃねーか!」(笑)
忍:「……」 昨日の事を思い出して黙ってしまう。
和志:「……忍?」
GM:では、二人は学校に着いた。あらしはもうクラスにいる。
あらし:後ろで寝てるけどね(笑)
忍:「何とか間に合ったね」
和志:「あぶねー、あぶねー」
GM:で、朝のHRが普段どおりに終わった。1限目までまだ時間があるよ。
忍:少し考えてから、和志ちゃんのところに行きます。少し聞きづらそうに、「……ねぇ、和志ちゃん?」
和志:「ん? なんだよ」
忍:「ちょっと、聞きたいんだけど、昨日の夜さ、公園であらしさんと……」
GM:キーンコーンカーンコーン(笑)
 (一同爆笑)
和志:ねらってるよー!(笑)
GM:ガラガラ……「授業はじめるぞ、みんな席につけ!」(笑)
忍:これでは「……ううん、なんでもないの。忘れて」と言って席に戻るしかあるまい(笑)
GM:「では、こないだのテストを返すぞー」と先生が言ったところで、昼休みにしよう。キーンコーンカーンコーン。
忍:「和志ちゃん、和志ちゃん。お弁当持ってきたよ。どこで食べる?」
和志:「そうだな、天気もいいし、屋上で食おうか」
忍:「うん!」
GM:広人はどこで食ってんの?
広人:屋上に決まってるでしょう!(笑)
忍:じゃ、屋上に行って、「あ、ヒロちゃん!」
広人:「よう!」
GM:広人は何を食べてるんだ?
広人:購買で買ったパンと牛乳(笑)
忍:「ヒロちゃんって、いつもそういうの食べてるの?」
広人:「まぁな。おふくろも入院しちまったし……」
和志:「そっか……。広人のおふくろさん、体悪いもんな」
忍:「でも、そういう食事だけじゃ、栄養かたよっちゃうよ? 今度わたしがお弁当作ってきてあげるよ」
広人:「いいのか?」
忍:「うん。二人分作るのも、三人分作るのも、いっしょだもん」
広人:「そ、そうか……」
GM:そうやって、三人は他愛もない会話をしながら食事をしている、と。で、そのころ、あらしさんは?
あらし:うーん、そうだな。では、屋上の出入り口の上のところから、ストっと降りてきて、「なんだ。騒がしいと思ったら昼休みだったのか……」
GM:さぼってるし(笑)
広人:寝てるし(笑)
あらし:不良だからね(笑)
忍:「あ、あらしさん……」
あらし:「よう! お、和志、うまそうなの食ってるな。ひとつもーらい!」(笑)
和志:「あ、あねご! なんてことしやがる!」(笑)
あらし:んで、そのまま去っていく。
和志:「……まったく、なんてヤツだ!」
忍:「……そう言えば最近和志ちゃん、あらしさんと仲良いよね」
和志:「そーか? そーでもないと思うけど……」
GM:そんなこんなで、昼休みは終わり。
で、何日かたって、今は土曜日だ。
和志:ということは、明日は日曜日か。
GM:では、帰りのHR。「明日は知ってのとおり、学校は使えないからな」(笑)
 (一同爆笑)
一同:先生おいしい!(笑)
GM:「部活動をしているものは、気をつけるように」(笑) 「起立! 礼!」ざわざわざわ……
忍:じゃ、和志ちゃんのところに行こう。
GM:うん、君は和志に声をかけようと思ったんだけど、和志は先に部活に行ってしまったようだ。
忍:じゃ、廊下に出て和志ちゃんを探そう。
GM:すると、ちょうど広人が目に入るね。
忍:「あ、ヒロちゃん。和志ちゃん知らない?」
広人:「あいつならさきに部活に行ったんじゃないか?」
忍:「そっか……。もう、和志ちゃんも一声かけてくれればいいのに。ね?」
広人:「ところで忍、明日はひまか?」
忍:きたな(笑) 「え、明日?別にまだ予定は入ってないけど」
広人:おっけー(笑) 「ちょうどテーマパークのチケットが2枚、手に入ったんだ。ひとりで行くのもなんだし、よかったら一緒に行かないか?」
GM:最近できたところで、女の子にも結構人気のスポットだね、これは行くしか!(笑)
忍:うーん、どうしよう(笑) でもここはあらためて和志ちゃんと映画に行くべきかも。「うーん、でもまだわからないよ。やりたいこともあるし」
広人:「そうか」ちょっとがっかり。
忍:「ごめんね。また今度、誘って」とてとてと部室の方に行くです。
GM:すると、その途中で、なにやら話をしているあらしと和志が!!(笑)
あらし&和志:なにー!!(笑)
 (一同爆笑)
あらし:「じゃ、そーゆーことで」(笑)
和志:何が「そーゆーこと」なんだ?(笑) ま、いいか(笑) 「わかった、明日な」
あらし:なにが「明日」?(笑) じゃ、わたしは駐輪場のほうへ行ってしまおう。
忍:「和志ちゃん……」 やきもちモード突入!(笑) マスター! ヒロちゃんのところへ行きまーす(笑) とてとてとて……「ヒロちゃーん!」(笑)
広人:「ん? 忍、どうしたんだ?」(笑)
忍:「やっぱり明日、行こう! テーマパーク!」
広人:ちょっと間を置いてから、うれしそうに、「ああ!」(笑)
GM:では、ここで場面をきろう。

第5章 恋愛の公式

GM:さて、そんなこんなで一夜明けて朝だ。んじゃ、どうぞ。
広人:どうも(笑) では、ちょっと気合入れて身支度をととのえたら忍を迎えに行こう。ぴんぽーん。
GM:ぴんぽんなってるよ。
忍:「はーい」
GM「はーい」いってるよ(笑)
 (一同爆笑)
広人:「あ、おれだけど。迎えに来たぜ」
忍:「あ、ヒロちゃん?ちょっと待っててね」と言って化粧3時間(笑) うそ。「おまたせ」
広人:「じゃ、行こうか」
忍:「うん」 で、駅に向かう途中、「そう言えばヒロちゃんと2人で出かけるなんて久しぶりだよね」
GM:「はじめて」じゃなくて「久しぶり」なのか?
広人:おれもそう思った。
忍:幼なじみなんだからそれぐらいあってもおかしくないでしょう。
GM:ふーん、ま、いっか。それで、広人は?
広人:「そうだな。でもたまにはいいんじゃないか? こういうのも」
忍:「うん。でも、せっかくのチケット、わたしといっしょに使っちゃっていいの? ヒロちゃん、もてるから、ほかの好きな娘といった方がよかったんじゃない?」
広人:「(つぶやくように)好きな娘と……ね……」
忍:「?」
広人:「いや、なんでもない。さ、早く行こうぜ」
忍:「うん……」
GM:では、ここできって、一方、和志とあらしは?
和志:家で寝てます(笑)
あらし:そこへバイクで登場!(笑) 「和志―、そろそろ行くぞー!」
和志:はぅあ!(笑) 慌てておきて、「わりぃ、ちょっと待っててくれ! 今行く!」 で、急いで着替えて、家を出ます。こわいから(笑)
あらし:「よし、じゃ、行こうか、テーマパーク」(笑)
和志:なにー!(笑) そういうことだったのかー!!(笑)
GM:んじゃ、そーいうことで、一度きるよ。設定ロールした人は振ってくれぃ。
広人:マスター! 〈忍への興味〉を昇華して、〈忍への恋心〉を中級でとります。
GM:OK。
忍:あ、わたし〈ヒロちゃんと幼なじみ〉って設定とってないや(笑)
あらし:その程度にしか思ってないらしいよ(笑)
GM:ただの友達。幼なじみ以下(笑)
広人:がーん(笑)
忍:とゆーわけで、これを機にとっておこう。
GM:よかったね、親密度アップ(笑)
広人:小さな事からこつこつと(笑)
GM:では、みんな振りおわった? じゃ、テーマパークに入ったよ。積極的に行動したい人は宣言してくれ。
忍:うーん、こういうところに来たらはしゃぐタイプかな。「ヒロちゃん、ヒロちゃん、何から乗る?」
広人:「そうだなー……」
忍:「あ、あれなんか面白そう! あれに乗ろう?」
広人:「あ、ああ……」実は乗り物系に弱いんで(笑)
あらし:(忍は)幼なじみなのにそんなことも知らないのか?
広人:たぶん(笑)
GM:その程度なんだよ(笑) では、突然だがテーマパークにいる和志くん、【知覚】の〈観察〉を−2修正で振ってくれ。
和志:うーむ、ときめきメーターつかうか(笑) 〈観察〉を上級まであげて、6個振れば成功するだろう。……成功した。
GM:では、君にははしゃいでる誰かの声が聞こえる(笑)
和志:誰かはわかるの?
GM:わかるよ(笑) 聞き覚えがある、っていうかいつも聞いてる(笑)
和志:じゃぁね、声がする方を、(あらしに)気付かれないように見る。
あらし:そんなにわたしがこわいか?(笑)
忍:「ヒロちゃーん、次、何に乗るー?」
広人:「んじゃ、あれに乗るか?」乗り物弱いのに(笑)
GM:……というかんじの二人が見えるね。
和志:なるほど、と観察する(笑)
一同:「なるほど」ってなんだ―っ!(笑)
和志:わかったよ(笑) じゃ、「いったいどうして?」とかおもってる。
忍:だいたい、今まで「和志ちゃん、和志ちゃん」ってつきまとってた女が、いきなり広人に乗り換えてるんだよ?
広人:失ってはじめて気付く幼なじみへの恋ってやつだな(笑)
和志:うーん、じゃ、いまは呆然とするだけ。
GM:ふーん、あらしは?
あらし:わたしも気付いていい?
GM:別に気付いてもいいよ。
忍:このゲームって、先に口にだしたほうの勝ちだよね(笑)
あらし:じゃ、「あ、あれ、忍たちじゃ……」
和志:ときめきメーターつかって割り込み! 「ごめん、おれ気分わるいから先に帰るわ」
一同:おおおお(爆笑)
あらし:そういう割り込みでくるか!(笑)
GM:いいね、いいかんじだ!(笑)
あらし:「え?」とか言って呆然とすることしかできないじゃないか(笑)
GM:では、時間進めるよ。
広人:「そういえば、忍、お前、占いとか好きだったよな」
忍:「うん」
広人:「ここにもそういうのの結構大きいのがあるから、そこによってかないか」
忍:「ほんと?じゃ、いこう」
GM:そんなのあったの?
広人:あったんだ。
GM:ふーん(笑) じゃ、ある(笑) テーマパークだからコンピュータ占いみたいなやつかな?
あらし:ワン◯ーエッグみたいなやつだね。
忍:あ、そんなかんじなんだ。
GM:そんなかんじらしい(笑) じゃ、君らはいろんな質問に答えながら中を進んでいったわけだ。で、結果は最後にゲーセンの占いゲームみたいに紙にプリントアウトされるはずなんだけど、紙が出てこない。で、係員の人がやってきて、「すみません、紙づまりをおこしちゃったみたいで」(笑)
 (一同爆笑)
和志:おいおいおいおい(笑)
広人:ちくしょう(笑) そーくるか!(笑)
GM:「すみません」 あー残念(笑)
忍:え、じゃ、その場合はリプリントしてくれないの?
GM:「今ちょっと、機械の調子が悪いんで」 住所を教えてくれれば、後日郵送してくれるって言ってるけど?
忍:そこまでしてもらわなくても。「いいよヒロちゃん、行こう」
広人:「そうだな。……わるかったな、がっかりさせて」
忍:「じゃ、もう帰ろうか?」
広人:「そうだな。何か食って帰るか」
忍:「そうだね。おなかもすいたし」
GM:で、どこいくの? 普通のファミレス? それとも……
あらし:れーすとりぁーん。
GM:普通の貧乏高校生に「れーすとりぁーん」は厳しいでしょう。
広人:(ぼそっと)吉野◯(牛丼屋)(笑)
GM:いらっしゃいませ! ご注文よろしいですか?(←吉◯家のバイト)(笑)
忍:で、どこ行くの?
広人:ファミレスでいっか。
忍:いらっしゃいませ! こちらでお召し上がりでしょうか? お持ち帰りでしょうか?(←ミス◯ードーナツのバイト)(笑)
広人:持ち帰るか! ばか!(笑) いやなファミレスだなー(笑)
GM:いらっしゃいませ! Piaキャロット……先に進もう(笑) 「いらっしゃいませ!」とウェイトレスさんが来た。
広人:「じゃ、これとこれを2つづつ」
GM:「かしこまりました」 で、料理が運ばれてきた。ファミレスの味だった(笑)
 (一同ファミレスの話で盛り上がる)
忍:じゃ、他愛もない話をしながら食事しよう。
忍:「おいしかったね」
広人:「ああ」
GM:食事も終わった。帰り道だ。電灯が、チカチカッとつきはじめる。
忍:二人で家の方に歩きながら「楽しかったね」
広人:「ああ」
GM:では、家の近くの公園まできた。
忍:「今日はありがとう。それじゃ……」
広人:割り込み!(笑) 「忍、話が……あるんだ……」 と言って、公園に入っていく。
忍:きたなー(笑) 「え……、ヒロちゃん?」 ついていこう。
広人:じゃ、立ち止まって、「朝、お前、好きな娘と行けばいいのにって、そう言ったよな……」
忍:「え……」 いつもと違う雰囲気にちょっとドキッとするです。
広人:「おれが好きなのは誰か、教えてやろうか?」
忍:「……」
広人:「……おれが好きなのは……忍、お前のことなんだ!」
一同:おおおお(拍手)
忍:「え……で、でも……」
広人:「やっぱり……おれじゃだめか?」
忍:「……」 黙っている。
広人:「そっか……」
忍:「ごめん……」
GM:では、ここで場面きるよ。

第6章 気持ちの定理

GM:では次の日だ。
忍:はーい、GM! ヒロちゃんと顔合わせづらいんで学校休みまーす(笑)
GM:はいはい(笑) じゃ、朝のHRだ。「じゃ、出席とるぞ。……皐月は休みか? 連絡はなかったしな……。おい、宮村、何か聞いてないか?」
和志:「知りません!」 きのうのことがあるので、ちょっと機嫌が悪い(笑)
GM:「そうか……。じゃ、後で電話しておくか」 で、時間を進めよう。
忍:学校内でヒロちゃんと会話とかしないの?
広人:おれはクラスが違うからそんな事は知らない(笑)
あらし:では、わたしが声をかけてあげよう。 「おい、和志!」
和志:「あ、昨日はごめんな。先に帰っちゃって」
あらし:「それはもういいんだ。それより屋上にきてくれない?」
和志:「ああ」
あらし:なんかわたし、不良っぽくないなぁ(笑)
広人:ねこかぶってんだろ(笑)
GM:逆、逆!(笑) じゃ、放課後の屋上だ。他に人はいない。
あらし:じゃ、和志に背中を向けたまま、「昨日、お前が先に帰ったわけ……あれ、あの二人を見たからなんだろ?」
和志:少しとぼけよう(笑) 「……何のことだよ?」
あらし:「……うそがへただね」
和志:「……」
あらし:「わたしは自分の気持ちに素直になれないけど、お前はそうなっちゃだめだよ」
あらし:「……ほんとは昨日、告白しようと思ってたんだけど……」
和志:「……」
あらし:「行ってきなよ、あの娘のところに……」
一同:おおおお(拍手)
GM:いい人だ。まるでNPCのようだ(笑)
和志:「……わかった。ありがとな……」そう言って走り去りる。
あらし:誰もいない屋上で 「……がんばれよ、和志」
GM:じゃ、ここで場面をきります。

第7章 真実の解法

GM:忍の家の前だ。
和志:ピンポーン。
GM(忍の母):「はい、どちら様ですか?」
和志:「宮村ですけど、忍さんはいますか?」
GM:「あ、和志ちゃん。ひさしぶりね。忍なら今、部屋にいるわよ」
和志:「ちょっといいですか?」
GM:「どうぞ。忍の部屋、わかるわよね」
和志:「はい。じゃ、おじゃまします」
GM:じゃ、忍ママは台所の方に戻ってゆく。
和志:忍の部屋の前まできて、コンコン。
忍:「はい?」
和志:「忍、いる?」
忍:「え、和志ちゃん?」
和志:「ちょっといいかな?」
忍:「ちょ、ちょっとまってて」 今ほんとにどもっちゃった(笑) シンクロしてるよ(笑) で、しばらくして、「どうぞ」
和志:ガチャッ。
GM:中はこぎれいで、女の子女の子した部屋だね。
あらし:おおきなテディベアがあったり。
和志:じゃ、他愛のない話題からはいろう。「忍の部屋に入るのもひさしぶりだな」
忍:うつむきながら「……うん」
和志:「で、今日、学校どうしたんだよ。風邪でもひいたんじゃないかと思って心配したんだぜ」
忍:何も聞こえてないように、「……うん」
和志:「……忍?」
忍:割り込みます!(笑) 「和志ちゃん、わたしのこと、どう思ってるの?」
一同:おおおお(どよめき)
和志:「な、なんだよ、いきなり」
忍:マスター、なんか恥ずかしくなってきました(笑)
 (一同爆笑)
GM:マスター大満足!(笑)
忍:「きのう……ヒロちゃんに、告白されたの……」
和志:「そ、そうか……」
忍:「……それだけ? わたしは和志ちゃんのこと、好きだよ」
和志:「……」
忍:「和志ちゃんはいつもそう! はぐらかしてばっかりで! わたしの気持ち、知ってるくせに!」 立ち上がって、「和志ちゃんのばか!」 階段降りて家から飛び出します!
GM(忍の母):「忍、ちょっと、どこいくの?」
和志:ここは恥を捨てて追いかけよう! 「まてよ、忍!」
GM:いつのまに降り出したのか、外は雨だ。ザー。
和志:追いつけるよな?
GM:物語的にも追いついてくれなければ困る!(笑) 〈運動〉と〈追跡〉で振りあいだ!
和志:ときめきメーターぎりぎりまで使う!
忍:こっちもそれなりに使おう!
和志:14!
忍:13!(笑) 追いつかれたー!
GM:あぶねー(笑)
和志:じゃ、忍の肩をつかんでこちらを向かせる。
忍:「和志ちゃん……」 見つめながら。
GM:ざー。二人をつつむ雨の音。
和志:恥ずいなぁ(笑) で、忍を抱きしめて、「おれもお前のことが好きだ! 広人がお前のことをどんなに好きでも、おれはそれ以上、お前のことが好きだ!」
一同: おおおお(爆笑&拍手)
忍:「和志ちゃん……」
和志:そっと忍にキスして、「あねごに言われたよ。自分に素直になれってさ……」 忍をぎゅっと抱きしめる!(笑)「もう離さない! どんなことがあっても!」(笑)
忍:「和志ちゃん……」(笑)
GM:ザー。抱き合った二人を祝福するかのように雨は降り続いていた(笑)
あらし:あ、ときめきメーターつかって走り去るバイクの音入れといて(笑)
広人:見守ってたんだね(笑)

第8章 恋の因数分解

GM:では、次の日は昨日の雨がうそのように晴れ上がっている。
忍:「和志ちゃん、おはよー」
和志:「おう!」
忍:「へへへ……(笑)」
和志:「どうした?」
忍:「なんでもない(笑)」
和志:「?」
GM:んじゃ、学校だ。
忍:昼休みに、「ヒーロちゃん!」 と声をかけます。
広人:「おう、忍」
忍:「えっと、はい! お弁当!」
GM:そんな約束もあったね(笑)
広人:やっぱり今日も、パンと牛乳を食っていたおれ(笑)
忍:「やっぱりそんなのばっかりじゃだめだよ!」
広人:そんな嬉しそうな忍を見て、「何かいい事でもあったのか?」
忍:「へへへ……(笑) なんでもない(笑)」
GM:「へへへ……」って、あかり(『To Heart』)か! おまえは!(笑)
広人:長い付き合いだから薄々気付きながらも詮索はしない。
和志:「お、広人も忍もここにいたのか」
忍:「ヒロちゃん……わたしたち、ずっと、友達だよね」
広人:「……ああ!」 と、さわやかに(笑)
GM:で、エンディングテロップが入ると。