通し矢    【背景】  【解説】  【前頁へ戻る】

お前がいたから成し遂げられたのだ。
お前がいないのならば何の意味も無いことなのだよ。

通し矢 Tohshi-Ya 
能力値
【体力】活力1080/108
【敏捷】霊力22宿業30/60
【知覚】
負傷
ゲージ
軽傷重傷致命死亡
【知力】
【心力】
【共感】
◆技能
 <射撃戦闘> 上級
 <白兵戦闘> 初級
 <隠身> 初級
 <騎乗> 中級
 <追跡> 初級
 <意志力> 初級
 <事情通> 初級
選択技能
<中級技能1つ>(汎用・専門、問わず)
<初級技能3つ>(汎用・専門、問わず)
◆因縁
 感情:過去の栄光(中級)
 不幸:大切な人物の失踪(中級)
◆所持品
 袴 旅装束(武家) 矢筒 馬 年季の入った通行手形 三両二分の金子
◆武装
名称武器修正射率射程装填数
長弓+6長い矢筒に入っているだけ
短刀+2なしなしなし

【背景】
 君の生まれた地方には、「通し矢」という弓の腕試しがある。
 都にある寺のお堂の廊下六十六間先(約217.8m)に置いた具足の目を射抜くというものだ。
 となりの領地の弓矢衆との腕比べ。弓矢衆の意地をもって、これに挑んだ。
 これまでの記録は三千三百三十三本。こちらの弓矢衆の記録、八年前の。
 この記録を抜こうかというときに、あちらの弓矢衆のものが、記録を伸ばした。
 君が、都に逗留するようになって二年目のこと。
 七千二十四本。
 それが記録。
 酷い衝撃を受けた。
 ・・・もう、勝てる見込みはない。
 そう、思ったときに励ましてくれたのは、君の稽古をじっと眺めていた遊女だった。
 また一年、修行した。そして挑戦。六千九百八本で君は倒れた。
 年期があけた彼女は、君のもとへ来た。
 八千本。君の目標。口にするたびに、彼女はこう言う。遠い目をして。
「男は弓を射るだけのことでも、命を賭けられるのですね」
 彼女は、君の前から消えた。「父に、年期があけたことを報告しに行く」といって。
 七千二本を射って気絶した日、彼女は帰ってきた。業物の弓矢を携えて。
 酷くやつれ、疲れているようだったが、彼女は笑って弓矢を君にさしだした。
「父に、腕のいい弓矢造りがいると聞いたもので」
 その目は、大願を成就してほしいと訴えていた。
 
 半月の後、一万本の矢が届いた。
 八千と八十八本を射って君は倒れた。
 目覚めたとき、彼女はいなくなっていた。

 それから幾年流れたのだろう。国へ帰ってもいない。彼女も見つかっていない。
 ただ「通し矢」で、一万本を通した者が出たということだけ。


【解説】
 弓矢取り(武士)として最高の栄誉「通し矢」の称号を持つ人です。
 まぁ、正しくは「持っていた」ですけどね。
 基本的にこのアーキは、各地を放浪している感じです。路銀を稼ぎながら。

 称号の価値は、もうありませんが、「達成した」という自負はまだあります。
 プレイヤーの方も、「誇り」だけはなくさずに。

プレイ方針としては・・・
 渋い脇役、おやじ系……。
 まだ因縁と背景が軽いか?

【推奨イメージ】
 年齢:28〜50(おやじ系)


【推奨選択技能】


【他のアーキタイプとの関わり】
to 銃槍使い :劣等感と優越感。
from 戦闘系アーキ :「ほぉ…。アンタが、あの…」
【参考】
 柴田錬三郎『剣鬼』「通し矢勘左」より。っていうか、そのまんま?

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