封印されし者   【背景】  【解説】  【前頁へ戻る】

たまに思う。自分に力があれば……。
だが、知っている。あったとしても何もできないということを。

封印されし者 Sealed-one              
能力値
【体力】3(11)活力6(22)54/108
【敏捷】4(12)霊力24宿業30/60
【知覚】4(12)
負傷
ゲージ
軽傷重傷致命死亡
3(11)2(6)1(3)
【知力】
【心力】
【共感】
【特殊ルール】
@サムライ化するたびに「乗っ取り」判定をおこなってください。
Aサムライ化したとき、活力と負傷ゲージも上昇します。
◆技能◆妖の(サムライ)能力
 <回避> 中級
 <格闘戦闘> 初級
 <観察> 中級
 <耐性> 初級
 <事情通> 初級
 <農民> 中級
・消費霊力:21点
・埋め込まれた珠:0個
・持続時間:6分間
憑依能力:3
打撃能力(鉤爪):4
戦闘能力:8
感知能力:1
選択技能
<中級技能1つ>(汎用・専門、問わず)
<初級技能3つ>(汎用・専門、問わず)
◆因縁
 感情:己の“チカラ”に対する恐怖(中級)
 感情:定住する生活への憧れ(中級)
◆所持品
 旅装束 わらじ三足 三〇〇文 弁当
 村での想い出  “封印”の入れ墨
◆武装
名称武器修正射率射程装填数
短刀+2なしなしなし
鉤爪+4なしなしなし

【背景】
 幼い頃、旅の法師に「妖に憑かれておる」と言われ、封印をほどこされた。
 親は大切に育ててくれた。肩に入れ墨があること以外は、ふつうの暮らしだった。
 しかし、その年の何度目かの戦で、支配者だった者は“元支配者”になった。

 そして、この国の落ち武者たちが君たちの村を襲った。

 目の前で両親、兄弟姉妹、若衆の先輩、村長たちが殺されるのを目の当たりにした君の中で、“何か”が目覚めた。
 君のカラダは化け物のように膨れ上がり、鉤爪が生えた。
 チカラを感じた。
 落ち武者たちを刈り取ることのできるちからを。

 事実、少し触れただけで、面白いようにソイツらは死んだ。
 ソイツらのほとんどがいなくなった後、誰かが君の姿を見て「化け物」と云った。

 君が思いを寄せていた娘であった。

 君はその娘が生きてたことにうれしくなり一歩踏み出す。
 その娘と、周囲にいたみんなは蜘蛛の子を散らすように、君から逃げた。
 何故かみんな、ゆっくりとしか逃げなかった。

 その娘に近づき、「逃げないで」と手を伸ばし、肩をつかんだ。
 そうしたら、その娘の肩は無くなってた。
 誰かが悲鳴を上げた。

 気付いたら、君は元の姿に戻っていた。たくさんの屍の中で。
 生き残った者は、君ひとりだった。



【解説】
 力のない者が、大きな力を得てしまった。というアーキです。
 しかもコイツはその力を恐れています。できる限りこの力を使おうとしません。
 しかし、力を使わなくてはならない状況は、向こうからやってくるのです。
そんなとき、どうするのでしょう。

 忘れないでください。このアーキは「強いヒト」ではありません。普通のヒトです。
 命を懸けての戦いとは無縁の生活をしていました。
 そして、君の所属する集団は、もう、ありません。

やっぱり、プレイの仕方としては……
 「弱虫で、争いから逃げて、自分の力に怯え、最終的には逃げられないほど追いつめられた状況で力を使い、誰かを守って死亡」というのが、理想かな?
 妖による連続殺人事件の容疑者(犯人は妖でなくとも良い)として、命を狙われるというのもいいかな?
「……あなたを、殺します」ってか?)

【推奨イメージ】
 年齢:15〜23(青年)
 体格:逞しくは、ない。やせ型。

【推奨選択技能】


【他のアーキタイプとの関わり】
to サムライ系 :複雑な気持ち。羨望と憎しみ。力を制御できない自分の無力さ。
to 少年 :無力感。
from 少年 :兄のような存在……かな?
from 陰陽師 :研究材料
from 外法師 :……妖なのか?

【参考】
 PCゲ−ム“痕(きずあと)”の鬼(←外見イメージ)
 人丸調伏令シリーズ(ソノラマ文庫 加門七海)

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